今週の農園

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9/22

先週から今週にかけても晴天が続き、出荷以外では引き続き種まきがメインの仕事です。

自然農法といわれるやり方では、枯れ草や前作の野菜の茎などを耕さずに地表に残したまま、かきわけて種をまく、という方法をとることもあるそうですが、当農園では枯れ草や茎はトラクターで耕し土と混ぜ、それを期間をあけて2から3回繰り返して分解を促し、きれいになったところで次の種をまいたり苗を植え付けていきます。

一般的な農業では、種をまくと同時に粒状の殺虫剤をまき、発芽直後の虫による食害を防ぎますが、うちはもちろん無農薬ですので食べられてしまう分を考えて少し密度を上げて種をまきます。

また、虫が多い時期に無理して種をまくと全滅もあり得るので、まき時もシビアに、このところのように気温がグッと涼しくなり虫が落ち着いてくるのを待っての種まきを心がけます。

逆にいうと、農薬を駆使すれば虫が絶好調、高温多湿で野菜の病気が多発(野菜にしかつかないカビが原因になることが多いので)するような時期でも、その時期に合わない野菜が作れてしまいます。

今年の夏の野菜不足は日照不足の影響が大きかったのと、もう一つは雨が多く、噴霧した農薬が雨ですぐ流れてしまい効果が出ない、ということがあったと聞き及んでいます。

緻密に組み立てられた農法でも多雨や日照不足によってたちゆかなくなる、そんな姿を見るにつけ、自然に立ち向かうばかりでなく、ある程度成り行きに任せて必要なところだけ手を出す、というスタンスが、最終的に意外と強いのかなということを感じます。