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12/1

ここ数年ですっかり有名になった安納芋、毎年初夏には普通に苗も売られていて、ファーマーズマーケットでも白い皮の安納芋がよく売られていますが、本場種子島のものとは似て非なるもの。

サツマイモは寝かせることでデンプンが分解して甘くなっていきますが、その際の温度管理が難しく、寒いと傷み、暖かいとカビが生え、とても狭い温度幅が要求されるので長期間の熟成は本州の冬では難しく、 種子島の、あの完熟と呼ぶのがふさわしい安納芋は、その気候あってこそのたまものと言えます。

ジャガイモの冬季保存が比較的容易なのに比べ、サツマイモは富士宮に限らず難しいようで、この時期になると農業誌には毎年のように新しい保存方法が紹介されます。

種子島の安納芋のような、限界まで糖化の進んだサツマイモが全てではなく、半月熟成のホクホクとして適度な甘みのサツマイモにも立派に魅力が有ると思うので、これから積極的に出荷していきますが、ベニアズマの長期熟成にも興味は有るので一部、モミガラを使った保温・保存方法を試してみようと思っています。

ヤーコンや生姜の種芋など、他にも冬季に傷めずうまく保存したいものが今年はいくつかあるので、保存方法や保存場所などこの冬はすこし研究してみようと思っています。