今週の農園

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7/6

この一週間は毎日のように雨が降り、ようやく梅雨らしい天気で、雨具を着たり脱いだり乾かしたりが面倒臭いなという気持ちを実感することができました。

茄子・ピーマン・ミニトマトといった果菜類は、この雨でようやく乾きすぎからは解放されたようで、葉の様子やためしに掘って見てみた根の様子からも土中の水分を吸い上げる準備は整ってきたようです。

梅雨を狙った植え付けだったのに、その後晴天が続き「このままでは全滅してしまう!?」と焦ったのは良い教訓になりました。

先日も農家が書いた本を読んでいて共感したのですが、有機無農薬で野菜を育てていると、特に花が咲いて受粉して実がなる果菜類などでは、慣行栽培に比べて初期の生育がとても遅く、後半ではほぼ並んでしまう、というような育ち方をします。

化学肥料は、野菜の根が未発達でも肥料分を吸えるように、栄養成分そのものを含んでいるため、土に溶けると同時に吸収されていきますが、有機肥料は栄養成分の元となるたんぱく質や炭水化物が主で、それらを土中の菌や野菜の根が分解して初めて吸収できるため、生育初期の成長スピードに「化学肥料>有機肥料」という差が出るのではと考えています。

楽をせずに、下積みに時間をかけてじっくり育った結果を収穫する、というのが僕たちの考える、有機野菜の美味しさの理由の一つなのかなと思っています。